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【フランス語版Yahooニュース】コロナの向こう側で…子供の認知能力に関する研究における、CO2感知器の利点

 フランス版Yahoo ニュースで気になる話題をピックアップして紹介します。

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子供の認知能力と二酸化炭素濃度の関係

 このパンデミック後もCO2感知器は教室の中に常備されるのではないでしょうか。CO2感知器の設置はコロナの蔓延対策として一般的なものになりましたが、この対策は当初の想定のほかにも有用な対策になりうるのかもしれません。空気の質が学生の集中レベルに影響する可能性があるからです。

 密室におけるCO2の量は直接的に個人の知能労働に影響を与える可能性があるようです。GeoHealthのような雑誌に掲載された様々な研究は、CO2の増加率と認知能力は相互性があることを全面に主張しています。

 「空間内のCO2濃度レベルの調査は印象的でした。CO2は教室に座る子供から、家にいる人、オフィスの従業員に至るまでのすべての人間に影響を及ぼします。」

様々な研究の検証

 2012年に、カリフォルニアのラボの研究では、密閉された空間における二酸化炭素濃度は個人の意思決定や問題解決能力に直接的な影響を与えることを明らかにしました。この研究では、空気中にCO2以外の物質がない状況で行われ、意思疎通といった相互的なパフォーマンスにおいて、CO2が直接的な影響を及ぼしている可能性があることを指名しています。

 2016年には、ハーバードの研究者らが、個人認知能力がCO2の400ppm上昇で、平均して21%の低下したことを確認しました。

 よく換気されて空気が循環している状況において、集中力や反応能力を最もよく発揮できるのです。

CO2感知器の有用性

 空気清浄機とCO2感知器が設置された学校において行われた実験結果が発表されました。多くの教室で、CO2濃度が推奨される濃度(1000ppm)を大きく超え、3000ppm程に達していました。

 研究は、粒子の20%から30%の減少を観測したことで、CO2感知器と空気清浄機の有効性もまた証明しました。近い将来、教室やオフィスに至るまで、これらの機器が増々重宝されるようになるのは、想像に難くないでしょう。

ペンギン
ペンギン

コロナ対策の一環として設置されたことによって、人類に有益な研究成果を得られたなんて皮肉なものですね~。状況に悲観せずに研究をつづけ、有益な発見をする研究者の皆様は本当に尊敬します。